SSブログ

Karma Chameleon [昔話]

客が少ないカフェレストってのは、重宝する方にとっちゃー便利に使ってる方々も居まして・・


店から200mも行けばラブホテル街ということもあり、
ホテルのオーナー達もよくこられました。

ホテルの「あるある話」なんかを、面白可笑しく伺い・・

「えっちゃん(ウエイトレス)と来たら半額でイイよ♪」

「いや、うちなら無料にしてあげる!」

てなことをいつも話してました。


ラブホテルって、満室になったら看板のライト落とすじゃない?
土曜の夜に誰んちが先にライトを落とすか勝負してて、負けた人がコーヒーチケット買う。
そんな遊びもよくしてました。

お金に不自由してない在日の方々でしたから、純粋に勝ち負けを楽しんでる感じ。
貧乏だったワタシにゃー眩しすぎる世界でしたね。


気になってたホテルの隠しカメラですがw
ドアの外に監視目的で設置してる以外は、絶対設置しないのが業界のルールだそうです。
守らないと自分たちの存続に関わるからだとか。

自分で撮って楽しむタイプのカメラを置いてるトコもあるようですが、
「ソッチの消し忘れには十分気をつけてください」とのコトでした。




ある日のこと。

カウンターの角の奥側に、よく来る若い男性客が座った。
いつも彼が座る場所だ。

ワタシと同年代くらいか ちょっと若いくらい。
細い身体に長い手足、鼻にかかるくらいに伸ばした髪はサラサラで、
誰が見ても美少年と言うだろう。

いつもカフェオレを注文して、無言のまま飲み、いつも30分程で帰るんだが、
その日は珍しく1時間ほど座っていた。



そこへまた1人来客。

コーデュロイのジャケットを着こなした年配の男性。
カフェオレ客と少し間を置いたカウンター角の手前に座り、コーヒーを注文した。

そして雑誌を読みながら半分ほど飲んだだけで「ごちそうさま」と店を出た。
その後を追うように、カフェオレ客も店を出る・・・



店の窓からカフェオレ客が見えなくなった頃、
リバティー(ラブホテル)のオーナーが口を開いた。


「あの2人、うちの客です」




Σ(・ω・ノ)ノ




「つ、つまり・・そういう関係ってコトですか?」

「けっこう居ますね」



雑誌の中やフィクションの話だと思ってたコトは、
普通に転がってるんだ・・と感心した。




客が少ないカフェレスト。

便利に使っていただいて、ありがとうございます♪





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

教育的指導退場? ブログトップ
ブログを作る(無料) powered by SSブログ QLOOKアクセス解析

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。